地震保険の申請について
投稿日: 2011/04/01 17:25:40
地震保険は、全壊とか半壊とか壊滅的な状況で関係してくる話かと思っていたら、3%の損傷から支払われるんだそうです。
この地震保険の申請について、スタッフの下條さんが寄稿してくれました。
「地震保険」って何?
こんにちは、下條です。
この度の地震で、東北や北関東の方でなくても、ご自宅や、大家さんならアパートやマンションなどの建物に被害があった方は、多数いらっしゃると思います。
東京にある私の物件も少なからず被害にあいました。
昨年末、物件の保険を「地震保険付き」に変更したため、先日被害調査員の方にお越しいただき、初めて「地震保険」とは何なのかを知りました。
皆さんは「地震保険」ってどう言うものか知っていますか?
私は、全然理解していませんでした。
今日はその調査時のレポートです。
私の物件はRC造2棟と木造のアパート2棟で、全て東京23区内にあります。
具体的な被害としては
RC造1棟:被害なし
RC造1棟:受水槽の破損・壁面タイル損傷
木造アパート2棟:クラック多数・基礎の割れ少々・樋の破損
と言う具合です。
結果から申し上げると、RC造は保険の対象になりませんでした。
逆に、木造アパートは「一部損」の対象になり、保険が下りることになりました。
しかも、金額もその場で算出され、すぐに調査員の方が手続きして下さいました。
通常の保険であったら、損害部分の損害額が支払われます。
例えば、「自動車保険」の場合は、ぶつけられてバンパーを破損したら、バンパーの修理にかかった費用が支払われます。
ですから当然、支払われるお金はバンパーの修理費用の損害額になります。
でも、「地震保険」は通常の保険と考え方自体が違うようです。
私の個人的感想ですが、「お見舞金」的な要素が強いと感じました。
今回、調査員の方がみえて、まず調査したのは、「主要構造部」です。
と言うか、「主要構造部」しか調査しません。
ですから、「主要構造部」以外の物が壊れても一切対象にはなりません。
「主要構造部」とは、私の言葉でかんたんに説明すると
木造:柱・基礎・壁・屋根
非木造:柱・はり・その他(建物を支える部分)
になります。
で
すから、調査員の方は上記の「主要構造部」が全体の何%損壊しているかだけを計算してくれます。
そのパーセンテージによって、以下のような「損害程度」と認定されます。
そして、「損害程度」により、「支払保険金」( )が認定されます。
全損 :主要構造部の破損が50%以上(地震保険金額の全額)
半損 :主要構造部の破損が20%以上50%未満(地震保険金額の50%)
一部損:主要構造部の破損が%以上20%未満(地震保険金額の5%)
私の場合、RC造の「主要構造部」は全く被害がありませんでしたので、対象外。
木造アパートは2棟とも、3%以上の損害で「一部損」対象となり、「地震保険金額」の5%が、即、支払とその場で決定しました。
ちなみに、支払金は何に使用しても構いませんし、使わないと言う選択までOKです。
なぜ、そんな算定方法なのか?
「地震保険」の場合、「早急に」被災された方々に「お支払い」をする必要があります。
今回の様な大地震が起きた場合、1つ1つのケースを調査していては、何年たっても保険がおりません。
ですから、「主要構造部」のみの調査で判断して行くのです。
ちなみに、今回来て下さった調査員の方は、タクシーをチャーターしていて、調査が終わったらすぐに次の現場へ向かわれました。
個人的な感想ですが、今回の地震で東京近郊の場合では、「RC造」はまず「対象外」となると思われます。
逆に、「木造」の戸建てやアパートはかなりの確率で「対象」となるんではないかと思われます。
RC造は対象外、特に受水槽は高額な損害でしたので「対象外」は残念でしたが、木造アパートは「対象」となり百万単位の保険がおりました。
今回調査下さった方は、とても誠実な方で、お見舞いの言葉から始まり、説明も丁寧でしたので「納得」してサインしました。
今後の地震の可能性を考えても「地震保険」に入っていて良かったと言うのが、実感です。
以上が「地震保険」調査のレポートです。
※私は保険のプロではありませんので、もしかしたら誤った内容があるかもしれません。
その場合は、ご容赦ください。「地震保険」については詳しくは、以下のリンクをご参照ください。